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当サイトをご覧の皆様、こんばんはm(__)m
いつもご訪問いただき、((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥゴザィマス

大宮シリーズの『脱出ゲーム』をお届けしております。
お楽しみ頂けていますでしょうか?
第一話の時に、「好きな物と好きな物のコラボ」と申しましたが
もうお分かりと思いますが、「大宮」と「脱出ゲーム」のコラボ
ってことでございます。
脱出ゲームそのものにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら
ぜひ『脱出ゲーム大百科』で検索してみて下さい。
「ピクトさんシリーズ」とかオススメです(.゚ー゚)♪

それでは、気象系大宮が腐ってて18禁ですが、大丈夫な方は
お進み下さいませm(__)m
前話はこちら→「6.水槽の中の魚」



◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆
Side N



リーダーが、サイドボードには何もなかったけど棚の裏とか壁の隙間まで見た訳じゃない、っていうヒントをくれたから、それからオレはずっと全部の引き出しを出してひっくり返してみたり、引き出しが収まってた部分の天板の裏側を覗いたりしてみていた。
でも何も見当たらない。もしかしたら天板の裏に何か書いてあるかも・・・なんていう淡い期待もあえなく玉砕だ。
あとは、壁の隙間か。サイドボードをどかしてみるしかないかな。中身が何も入ってないから、一人でもいけるかな?
そう思って、今度はサイドボードの外側を観察する。
すると、表からは見えない脚の付け根に、L字の金具とネジで床に固定されてあるのを見つけた。

さすがリーダーだな。
彼はいつもオレの欲しい答えをストレートにはくれないけれど、そのためのヒントをくれる人。

***

ネジの頭は十字に切ってある。つまりこれは、プラスドライバーが必要ってこと。
今まで見てきた棚という棚には、ドライバー系の工具は見当たらなかった。
うーん・・・とすると、スチールラックに何かあったか、ベッドの布団もしくはベッド本体の下かな?
ラックは未だにリーダーが捜索中だから、先にベッドを探ってみよう。そう思ってそっちに近づいた時。
「いってぇ!!」
突然リーダーが大きな声を上げて、右手を押さえながら後ずさって来た。

「何?!どした?!」
すごい勢いで後ずさったからリーダーはそのままベッドに足をすくわれて、膝から上を仰向けにして寝転がった。
オレも慌てて隣に駆け寄り顔を覗きこむ。
リーダーは自分の右腕を抱きしめて、高い鼻にたくさん皺を寄せて固く目を閉じ痛みを堪えていた。
左手で強く握っている右腕は、よく見ると手首から上が水に濡れている。
ほどなくして痛みが引いたのか、ばさりと布団の上に両手を広げると目を見開いてオレを見た。
「あの水槽、電気が通ってた!」
そして、大発見をした科学者ででもあるかのように瞳をキラキラ輝かせる。
「え、なに、感電したってこと?」
「そう!マジびびったぁ。」
「ちょっと、痛い程度で済む弱い電流で良かったけど、不用意にどこでも手ぇ突っ込まないでよ・・・。」
まだ濡れているリーダーの手をさすりながら、とりあえず何ともなくて良かったとホッとしていると、リーダーは発見した魚の法則を教えてくれた。

どれどれと改めて水槽を見てみると、確かに魚たちはリーダーが教えてくれた法則の通りに泳いでいる。
「ホントだ。すごいじゃん、リーダー。よく分かったね。」
「だろ?そんで、魚が何なのかよく見ようと思って手ぇ突っ込んだらビリビリって。」
ビリビリ、じゃないよ。もっと強い電流が流れてたんだったらあなた死んでたよ。
言ってやろうと思ってリーダーの顔を見ると、魚の法則の発見が嬉しかったのか電流に相当驚いたのか、それともその両方で訳が分からなくなっちゃってるのか、いつもみたいに垂れた目尻をもっと下げてふにゃふにゃ笑っていた。

「ふふっ」
リーダーの笑顔は、周りも笑顔にする。
昔、ドラマだ映画だなんだかんだと今よりももっとスケジュールがタイトだった頃、リーダーの笑顔の写メを携帯の待ち受けにしてたことがあったっけ。
朝起きて仕事に出かける前とか撮影の合間に、それを眺めては癒されてたことを思い出した。
「無事で良かったよ。」
あなたがいなくなったら、オレは笑顔を忘れちゃう。
そんなことを考えたら鼻の奥がツキンと痛んで、慌ててオレはまた水槽に視線を移した。

水槽の隅でポコポコと泡を吹いているポンプ。きっとあそこから電流が流れてるんだな。
ということは、コンセントを抜けばポンプも止まるはず。もちろん電流も。そう言うとリーダーはベッドから起き上がり、コードを伝ってコンセントを探した。
そしてその答えはすぐに見つかった。
「ダメだ。電源切れねぇわ。コードが壁の向こうに続いてる。」
「んー、じゃあ多分、魚の正体は別に関係ないってことだね。並び順と形さえ覚えておけば・・・電流が流れ続けているのにも意味があるのかも・・・他に何か・・・」
他に何かヒントがないかと、水槽の隅から隅まで目を凝らして観察する。
すると、底に敷いてある砂利の中に、銀色に光る小さな金属を発見した。

「見てこれ!リーダー!鍵じゃない?!」
オレの言葉にリーダーも顔を近づけてよく見る。
「ホントだ!」
砂利の灰色に紛れていたけど、間違いなく鍵だ。
「でも・・・」
どこの鍵かは分からないけど、せっかくこれまでよりは探索が飛躍的に進展しそうなアイテムを見つけたって言うのに・・・
「多分、我慢できないよ。」
と、水槽の電流を身をもって体験したリーダーが低い声で言った。
「でしょうなぁ・・・。」
とすると今はまだ、この鍵を手に入れる段階じゃないってことだ。

オレは気を取り直して、考え方を変えることにした。
「じゃあさ、リーダーもドライバー探してよ。」
ずっとオレが探し続けている形と数の話をして、サイドボードの脚がL字金具とネジで床に固定されていることも説明した。
「ドライバー?」
するとリーダーは、水槽の隣に置いていた熱帯魚の餌が入った缶をおもむろに手に取った。
「いや、そんなとこには入ってないでしょ。」
「んん・・・なんかねぇ、重心がかたよってるような気がしたんだよな・・・。」
言いながら、リーダーは辺りを見回す。
ひとしきりきょろきょろして、ベッドの足元にあったゴミ箱を見つけてそこに缶の中身を空けた。
カラフルなふりかけみたいな中身の餌がザッと出て、最後に何かがスチールのゴミ箱にカランと当たる音がした。
「やっぱり、なんか入ってた。」
ゴミ箱の中から拾い上げたものは、ドライバーじゃなくて電池だった。
こんなに小さいものが一個入ってただけで重心が偏ってるって、リーダーよく気が付いたな。
「その電池、同じのオレもさっき見つけたよ。」
オレもポケットにしまった電池を取り出して、リーダーが目の高さに掲げてるそれと並べる。
そこに、同じ色と形をした単4電池がオレたちみたいに並んだ。


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2015.07.09 Thu l 大宮 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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