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当サイトをご覧の皆様、こんばんはm(__)m
本日もお越しくださいまして、誠に((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥゴザイマス

相変わらず「大宮」更新中でございます。
連載終了までお付き合い頂きますとありがたいでございます。

そろそろお気づきの方もいらっしゃるかも知れないですが
月・木でお届けしております。
基本は不定期なんですが・・・(;^ω^)

そういったワケで、気象系大宮が腐ってて18禁です。
ご理解いただける方のみお進み下さいませm(__)m
前話はこちら→「5.形と数」



◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆
Side O



とあるテレビ局の片隅にある、今は誰にも使われていない忘れられた倉庫の中に突如出現した、らしい、不思議な部屋の中にニノといて、おれもなんだか不思議な気分になってきているのを感じている。
なんかねぇ。まるで自分事じゃないみたいな。

今見ているものは自分の目で、今触れているものは自分の肌で、今考え事をしているのは自分の頭なはずなのに。
どうも、もう一人の自分がこの部屋の天井近くにぷかぷか浮かんでいて、そんなおれを上から眺めている。

そんな感じ。

***

あまりにも普通じゃなさすぎるシチュエーションに、頭も身体も混乱しているのかも。
段々平衡感覚もおかしくなってふわふわしてきたような気がして、ちょっと気分転換に天井を見上げて深呼吸をしてみた。そしたら、このラックに置かれてる水槽の隣に、熱帯魚の餌が置いてあるのが目に入った。
「お。食うかなこいつら。」

ベッドから立ち上がり餌の缶を手に取った。開けた蓋に餌を出し、指でつまんで水槽の上から振りかける。
その途端に餌に群がってくる魚たち・・・を想像してたんだけど、それは裏切られた。
こいつら、餌に見向きもしない。
腹いっぱいなのかな。それにしたって普通の魚だったら、たとえ腹がいっぱいだったとしてもちょっと寄って来て口に入れてみるくらいするだろうに。

不思議な場所に不思議なものがあったってなんの不思議もないけれど、でもやっぱり違和感を覚えて泳ぐ魚をじっと観察しようと思った矢先。
部屋の反対隅の辺りで探し物をしていたニノに声を掛けられた。
それで魚のことを話すと、ニノもやっぱり腹が減ってないから餌を食わないんじゃないかって。

この部屋に入ってから、一体なにが常識でなにが常識じゃないのか分からなくなってきてる。
だからなのか、どんなことに対しても意味があるような気がして。
・・・考えすぎなのかな。

「サイドボードなら何もなかったよ。棚の裏とか壁の隙間まで見た訳じゃないから、絶対とは言えないけど。」
「棚の裏・・・壁の隙間・・・そっか!ありがとリーダー!」

ニノはおれとの会話で何かまた閃いたみたいだ。こういうことって、実はおれたちの間にたまにあるんだよね。
まぁ大抵はニノがゲームをしている時。それこそ謎解きの最中に行き詰ることもあるみたいで、それでおれが何気なく言った一言で謎を解くヒントを得たりするみたい。
その時のニノの笑顔はホントに可愛い。ドラマだったらニノの顔の周りに絵文字のキラキラしたヤツみたいなのが飛び交ってそう。
無邪気な中学生だったあの頃のまんまで、つられておれも笑顔になっちゃう。

「おっと。」
いかんいかん。こんなところをもし松潤にでも見られたら、『大野さん、孫を見守るおじいちゃんの目してるよ』って言われちゃう。
おじいちゃんは孫とあんなことやこんなことしないでしょ、っておれの想像の松潤が言ったセリフに心の中で反論して、またラックの捜索に戻った。

だけどやっぱりどうしても、魚に目が行っちゃうなぁ・・・。
それはおれが魚が好きだから、だけではなくて。
なんだかさぁ・・・こいつら泳ぎ方が変だし・・・。うーん、この違和感はどこから来るものなんだろう。

結局、目の前の一匹の魚が泳ぐのをずーっと目で追いかけてしまって、でもおかげでこの違和感の正体を掴むことが出来た。
こいつら、泳ぐことしかしてないんだ。
いや、魚なんだから泳ぐのは当たり前なんだけど、普通の魚だったらさ、例えば隅に生えてる藻をつついて食べたり、他の魚と縄張り争いで水槽中追いかけっこしてみたり、そういう予測不能な動きをするはずなんだ。
それなのに、おれがさっきから見てるこいつは、多分端まで泳いだら水槽の壁を沿って奥に行くはず・・・。ほら。
奥の角まで行ったら左の壁の真ん中に行く・・・。ほら!
予測できちゃう。
そう思って他にも泳いでる魚たち・・・今のも含めて全部で5匹。一匹ずつ水槽内を何週かするのを見ていると、それぞれランダムに泳いでいるように見えるけど、実は決まった法則で泳いでるってことが分かった。
水の中に明確な階層はないけど、横から見ると魚たちは5段に分かれて泳いでいて決して他の魚が泳いでいる階層に行ったりしない。
それぞれの階層で、上の魚から順に直線、五角形、三角形、六角形の形をなぞるように泳いでいる。
一番下のヤツはちょっと難しかった。だって、星型。
しかも横から見てただけじゃ分からなくて、でも真上からは覗くことはできなくて、あっちから見たりこっちから見たりしてようやく分かった。

それはそれでいいとして・・・また別の疑問が浮かぶ。何のためにこいつらはこんなことしてる?ってのは、もう考える必要がないから考えない。今疑問に思うのは別のこと。
こいつらは、そもそも一体なんなんだ?
哺乳類のイルカやシャチでもあるまいし、魚に芸を仕込むなんて無理に決まってる。まして、飼育員もいないで勝手に芸をするなんて、絶対無理だ。
だとすると、本物の魚じゃないんじゃないか。そんな考えが浮かんできた。
さっき餌をやったのは、水槽の蓋になっているアクリルの板に丸型にくりぬかれてる穴から。そこから手を入れることは難しそうだ。
じゃ、このアクリル板外れねぇかなって穴に指を入れて持ち上げると、それはただ水槽の上に乗っかっていただけであっけなく外れた。
「お、なんだ。案外簡単かも・・・」
ひたすら形をなぞって泳ぐ魚たちだから、きっと手を入れたって逃げ惑ったりしないだろう。
魚を手に取ってよく見るために、蓋のなくなった水槽の上部から、水の中になんのためらいもなく手を入れた。
その途端、水についた手の先に何かが鋭い歯で噛みついたような痛みを感じた。
「いて!」
慌てて水から手を出して、片方の手でさすりながらよく見る。何かに噛みつかれたような痕がそこにあるわけじゃなかった。
それもそのはず。水の中には5匹の魚しかいない。
他にあるとすれば、水槽内に酸素を行き渡らせるためのエアーポンプが入っているだけ。

恐る恐るもう一度手を入れてみた。
するとまた痛みが襲ってきて、今度はそれが手の先から頭のてっぺんまで駆け抜けていくのを感じた。
「いってぇ!!」
分かった。この水槽、電気が流れてる!


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2015.07.06 Mon l 大宮 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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