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いらっしゃいませ、こんばんはm(__)m
本日も当サイトへお越しいただきまして、誠にありがとうございます♪⌒ヽ(*゚ω゚)ノ

連載が終わるまでは、しばらく大宮にお付き合い頂けると
ありがたいでございます。m(__)m

そう言ったわけで、気象系大宮が腐ってて18禁です。
何のことかお分かりにならない方、分かっても得意ではない方には
お勧めいたしません。
大丈夫な方のみ、『続きを読む』から(。っ・∀・)っドゾォ☆
前話はこちら→「3.赤い部屋」



◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆
Side O



おれたちは今、何十年も使われていないような倉庫の、へんな部屋に閉じ込められている。
そもそもこんな部屋なかったってニノは言うし、部屋の色が壁も床も天井までもが真紅色だったり、カーテンの向こうが壁だったり、極めつけは確かに存在していたドアノブが目の前で消える、なんてことが起こった。
狐につままれているみたいに不思議なことこの上ない部屋の中で、まずは閉じられたドアの鍵を探していると、この状況にニノはピンとくるものがあったみたいだ。

カーテンの上から落ちてきた丸い紙と、枕の下から見つけた真四角の紙。
ニノはそれらをトランプみたいに指で広げておれに見せながら
「これ、脱出ゲームだよ。」
にやりと口角を持ち上げてそう言った。

***

「脱出ゲーム?何それ。テレビ番組の?ヤバくない?」
脱出ゲームと聞いておれは、ちょっと前にテレビで見た番組のことを思い出した。
参加者がとある一室に閉じ込められる。そこにあるのは日常的なものばかりで、でも部屋中に色々な謎が仕掛けられている。
参加者は部屋の中にある日常的な物だけを使い、その謎を解きながらその部屋から脱出する、っていう番組。
そして今まさに、おれたちがその状況の真っ只中にいる。
っていうことは、もしこれも番組の一環だとしたら、どこから見られてたのかってことが真っ先に頭に浮かぶ。
もしこれがどっきりか何かで、おれたちがこの倉庫に来たところから撮られでもしてたら・・・。
そう思うと、ニノの背中を見ただけで欲求が抑えきれなかった数十分前の自分に腹が立つ。

「それはないと思うよ。」
ゲームだったらお手の物、そう言わんばかりに今度はニノの方が落ち着いて、そう言った。
「だって、加工した映像ならともかく、この手で握ってたドアノブが消えたんだよ?!そんなことあり得ない。」
「それはそうかも知れないけど、もしこの状況が全国放送でもされてたら、おれたち・・・」
おれたち、引き離されちゃうかも知れない。そう言おうと思った唇を、ニノの人差し指がシッと塞いだ。
「もしそうだとしたらなお更、言わない方がいいよ。この部屋に入る前のことなら、撮られてても放送できる訳がないでしょ。ここから出たら事務所には怒られるかも知れないし最悪クビになるかも・・・だけど、大丈夫。」
ニノは言葉を区切りながら、おれの目を正面からしっかりと見据えて小声で、でも力強く言った。

『あなたとなら、大丈夫。』
言葉にはしないで、唇と吐息だけでそう言ってくれたのが心強かった。

「ところで脱出ゲームって、前にテレビで見た番組みたいな感じなの?」
「んん・・・『真実脱出ゲーム』だっけ?本物の部屋から本物の人が脱出するやつね?あれはもともとPCのゲームサイト人気に火が付いたのが最初でさ。この部屋はどっちかって言うと、大元に近い感じがしてる。」
「どういうこと?」
「脱出ゲームをリアルにしたんじゃなくて、オレたちが脱出ゲームに迷い込んじゃった感じかな?PCのデジタルの中に。だからドアノブが消えたりしたんだよ。」
ニノの説明はおれにはすぐに理解できなくて、頭の上にでっかい『?』がいっぱい出ているのが見えたんだろう。
こみ上げてきた可笑しさを我慢できないと言った風に、ニノが「んふふ」って笑った。
「笑うなや。」
「ごめんごめん。まぁ説明するからちょっと座ろ。」
先に腰かけたベッドの自分の隣をぽんぽんと叩く。『大元の脱出ゲーム』とやらが何なのかおれも知りたいから、大人しく隣に座った。

「例えばこの部屋みたいにね。ラックがあって、ベッドがあって、タンスや机があるのよ。PCの画面の部屋の中にも。で、そのゲームをする人は、マウスで気になるところをクリックしていくわけ。そうすると、これみたいに謎解きのヒントや鍵なんかが出てくるんだよね。」
これ、と言いながら、さっきからひらひらさせている丸と四角の紙をまたトランプのように広げる。
「だから、他にもまだあると思うよ?これと同じようなの・・・例えば星型とか、ハート形とかの中に数字が書かれてる記号が。」
「ふぅん・・・それは、何となく分かったけど、そのPCのゲームをする人は何が目的なの?」
テレビ番組もそう。ゲームもそう。ニノの説明を聞いていて生まれてきた一番の疑問を投げかけてみた。

「脱出することですよ!掲示板とかのヒントを見ないで謎を解いて、それで鍵を見つけてドアが開くと気持ちいいから。それだけ。」
「それだけ?」
「そう。自分もこんな状況に置かれたら、ホントに脱出できるかなって考えながらやってる。だから『真実脱出ゲーム』なんて番組ができたんでしょ。」
「そっかぁ。おれ、携帯のアプリしかゲームしないから知らなかった。」
「携帯のアプリにもありますよ。操作性はPCの方が断然いいけど。今度一緒にやろ?」

ベッドの上でこんな風にゲームのことなんか話していると、まるで日常の中にいるみたい。
久しぶりだな。こうやってニノと、仕事のことじゃないことを取り止めもなく話すなんて。

「・・・ニノがドラマとか映画にたくさん出て、ニノの演技をたくさん見れるのは嬉しいけど、早く二人でゆっくりしたいな。」
顔を合わせるのも久々。それも5人でいることがほとんど。二人きりにもなかなかなれなくて、身体を重ねるのも大忙し。
仕事が忙しいことはいいことだけど、思いがけず訪れた二人だけの時間が嬉しくて、本音が漏れた。
「ん・・・」
それを聞いてニノは、寂しそうな顔をして俯いた。でもまたすぐにはっとして顔を上げる。
「ダメだって、そういうこと言ったら。念のためマイクやカメラが仕掛けられてないことを確認するまで、オレたちの仲を匂わせるようなこと言わないで。」
こそこそとした内緒話で、一気にまくし立てて怒られた。
「あ、ごめん・・・」
ついうっかりしちゃってた。
もしもこれがテレビ番組か何かで、おれたちの様子をどこかから人知れず撮影されてるとしたら、おれとニノの仲を世間に公表することになる。そんなことをすれば、きっと大変な騒ぎが巻き起こるだろう。
落ち着いたら二人でゆっくりするどころの話じゃない。それこそ最悪、引き離されてもう二度と会えないことになる可能性だってある。
さっきはパニックに陥ったニノを落ち着かせるために思わずキスしちゃったけど、そんなの後でどうとでもごまかすことができる。そう見えただけとか、いつものことじゃんとか、なんとでも言える。けど、言葉にしちゃ、ダメだ。
言い逃れができなくなる。

「さて、後のことはここから無事出られたら考えるとして、今はまず脱出することを考えよ。」
ニノは明るくそう言って、勢いよくベッドから立ち上がった。
怖がりのニノだから、今のこの状況がきっと怖くて仕方がないに違いないのに、そんな中でもおれとのことを大事に思ってくれてることが嬉しかった。


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2015.06.29 Mon l 大宮 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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