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いらっしゃいませ、こんばんはm(__)m
本日も当サイトをご覧いただきまして、((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥ

噂によると、今月の月ジョン、神回らしいですな
明日もまだ売ってるかなぁ・・・

さて、先週からスタートいたしました大宮を、今夜も更新しようと思います。

気象系大宮が腐ってて18禁です。
大丈夫な方のみお進み下さいますよう、お願い申し上げますm(__)m
前話はこちら→「2.鍵の開いた部屋」



◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆
Side N



通い慣れたテレビ局の奥深くにある、今は誰も使っていない倉庫。
子供の頃から秘密基地にして、誰にも邪魔されない一人の時間を過ごすのに使ってた。
20年以上も前からある、いつの撮影で使ったのかも定かじゃないようなセットの大道具とかが詰め込まれた見慣れた空間に、見慣れないドアを発見して開けてみた。

そこには、とりどりの色があふれる不思議な部屋があって。
オレとリーダーは、そこに閉じ込められた。

***

オレたちの背後で閉まったドアのノブを何度もガチャガチャやって、開かないかどうか試してみる。
「ウソでしょ・・・なんで開かないの?!」
押しても引いてもダメで、体当たりしてみてもびくともしない。
助走を付けたりして二、三度ぶつかって試してみたけど、ドアも壁も揺れもしない。ただ肩と腕が痛くなっただけだ。
鍵が閉まったってことはこのドアの向こうにいる誰かが閉めたってことだと思って、ドアを両手でドンドン叩いて「開けろよ!おい!出してよ!」と叫んでみる。
そんなこんなをしているうちに、不思議なことが起こった。
さっきまでガチャガチャやってたドアノブが、映像みたいにすぅっ・・・と消えていくんだ。

「うわぁ!何これ、どーしよ・・・ごめんオレ・・・リーダー、どーしよ?!」
どっきりかなって一瞬思ったけど、ここのこと今まで誰にも言ったこともないし、誰かから話題に上ったこともない。
だからどっきりには使わないってことにもならないけど、でもやっぱりそれは考えられなかった。
だって、いくら最近のCG技術が進化してるからって、さっきまで実体を持って存在していたドアノブが、消えたりしないだろ!
そう思うとパニックになっちゃって、だってオレがわがまま言ったからこんなことになったんだし、もうすぐ収録が始まるのにって思うとなお更、考えがまとまらなくて訳が分からなくなった。

「大丈夫。落ち着けって。」
そんなオレを宥める為に、リーダーがオレをふわっと抱きしめた。
リーダーはオレよりちょっと小さいのに、オレの肩を抱いて頭を自分の肩口に抱き寄せる。
小さな子供にするみたいに頭をぽんぽんと撫でられるのが気持ち良くて、オレは大好きなリーダーの首筋の匂いを鼻からいっぱい吸い込んだ。
深呼吸するみたいにふぅっと大きく息を吐くと、リーダーはちょっと身体を離してオレの顔を覗きこみ、唇にちゅっと音を立ててキスをした。
「落ち着いた?」
「ん・・・ごめん。」
「大丈夫。必ず出られるから。」

何の根拠もないのに、リーダーは自信満々に言ってほほ笑む。
なんでそう言い切れるんだよって思ったら、オレもつられて笑ってた。

「さーて、どうするか。」
やっぱりリーダーも、この部屋から出るのになんの宛てもないんだなって分かったけど、その横顔にはまるで焦りの色は見えなかった。
リーダーもドアノブが消えるところを見てたはずなのに。だって、ノブがあったところを不思議そうにさすってる。

でもそう言えばこの人、まだオレたちがデビューしたばっかりの頃のテレビ番組で色々と恐怖体験をさせられた時も、一言も驚きの声を上げなかったほどの『動じない人』なんだった。
それを思い出して、オレはやっと本当に安心した。
この部屋から出る方法はまだ見つかっていないけど、この人とだったら何とかなる。そう思った。

リーダーが見つめる視線の先には、鍵穴があった。
こんな時、あなたが主演したドラマの役柄だったら、色んな道具を取り出して簡単に開けちゃうんだろうね。
からかい半分にそう言うと、
「簡単な開け方は習ったけど、道具がないもん。」
と喉仏をいじりながら言い返されてしまった。

「鍵穴ってことは、鍵が必要だよね。」
そんな道具もテクニックも持っていないオレたちには、それが一番手っ取り早くて確実な方法だ。
「とりあえず探してみるか。」
そう言ってリーダーは、部屋の中を見回した。
閉じられた赤いドアの正面に、同じ形をした白いドアがある。そこにも鍵穴があるけど、きっとあれも開かないんだろう。
その右手には、引き出しや扉のついたサイドボードが置かれていて、リーダーはそこに近寄って行った。

オレも部屋をぐるりと見回してみる。
「つーか、窓あんじゃん。ここから出られないかな。せめて助けを呼ぶくらい・・・」
ドアを背にして右手の壁に、天井から裾がオレの腰くらいまでの長さの、グリーンのカーテンが掛けてある。オレはそこに駆け寄って、カーテンを開けてみた。
カーテンの向こうに窓があって、そこを開けたら誰かに呼びかけられるんじゃないかな・・・そんな想像をしながら開けたカーテンだったのに。

「・・・壁!」
天井にカーテンレールが付いていてそこからカーテンが下がっていたら、窓があるのが普通じゃないの?!
そこにあったのは、周りの壁と同じ、赤い色をした壁だった。
「なんなんだよー!!」
からかわれた気分になって、カーテンをばさばさと開けたり閉めたりすると、上からヒラヒラと白い紙のようなものが降って来て、カーテンの下に置いてあるチェストの上に落ちた。
手に取ると、それは確かに白い紙で、形は丸。大きさは、直径20センチくらいかな?
真ん中に『3』という数字が印刷してある。手書きじゃなくて、印刷だ。わざわざ用意したってこと?
「何これ・・・。」

③・・・何かの暗号かな・・・そう考えた時、オレにはピンとくるものがあった。
今度はカーテンを背にして正面にある、ベッドに近寄る。そっと枕を持ち上げてみると、その下にまた紙を発見した。
「やっぱり・・・」
そこにあった紙の形は正方形。中には『5』という数字。
サイドボードの引き出しを開けたり戸棚をぱたぱたやっていたリーダーが振り返った。
「何?やっぱりって。」

オレが形と数字の紙を見てピンと来たこと。それは・・・

「これ、脱出ゲームだよ。」


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2015.06.25 Thu l 大宮 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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