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半年ぶりの大宮です。

大宮かよ!
ってツッコミが聞こえてきます(笑)

15周年に突入してから怒涛のアニバーサリーラッシュ(?)だったもんで
全然追いついていけなくて、今更ハワイの話書いてます(;´・ω・)

気象系大宮が腐ってて18禁です。
大丈夫な方のみご入室頂けますようお願い申し上げますm(__)m

大宮の他のお話はこちら→気象系


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Side N



昼間の喧騒が嘘みたいにシンと静まり返った夜。
ホテルの部屋の中には、ここから目と鼻の先の距離にある海から聞こえてくる、寄せては返す波の音しか聞こえない。
窓辺に寄ってカーテンを開けてみると、夕暮れ時には空と海とを賑やかに彩っていた太陽はすっかり沈んで、月の光を静かに跳ね返す水面の銀色が目に優しい。

異国の地に来てまでも分刻みで進むスケジュールが鬱陶しくて今更時計を見る気にもなれないけど、程ほどに夜の更けた時間帯であることは確かだ。
ついさっきまでみんな一緒だったのに、こんな風に静かな時間と空間の中に放り出されると、途端に恋しくなる。

穏やかに、緩やかに時間が流れるような気がするこの島にいるからなのかな。
何だか急にオレだけが切り離されて、取り残されたような気になってくる。

今頃みんな、何してるんだろう。

日本にいればいたで忙しいし、ハワイに来てまでやっぱり忙しい。
そりゃそうだよね。観光で来たんじゃないんだもん。
民法各局の俺たちの冠番組はもちろんのこと、国営放送でまで特集を組んでもらって。

日本からの距離のハナシじゃなくて、何だかオレたち、ずいぶん遠い所まで来ちゃったなぁ・・・って、不思議な気持ちになった。

以前バラエティ番組でゲストの方が言った言葉が思い浮かぶ。
『もうお前たち手遅れだぞ』って。

そうだね。
確かにもう、手遅れだよ。何もかも。

あの日乗った船から、オレたちはきっとまだ降りられずにいるんだ。
どこに向かうとも、いつひっくり返るとも知らない小さな船に、オレたちはまだ5人で肩を寄せ合って乗り込んだままなんだ。

乗りたくて乗った船じゃなかったのに、立ち寄る港で出迎えてくれる人が日に日に増えていく。
それは嬉しいことではあるけれど、もう、どこかで勝手に船を降りてしまうことは許されなくなっちゃったね。

番組の収録中にあの人が言った言葉が思い浮かぶ。
『辞めようと思ってた。』って。

彼が、グループ結成前からしばらくそういう風に思っていたのは知っていたけど、まさかつい数年前までそう思っていただなんて、オレはここに来て初めて知った。
グループ結成前は、年下のオレに連絡してきてまで後ろ向きな弱音を吐いていた彼が、デビューして何年も経って、同じグループの仲間として頑張っている時には誰にも言わずにそんなことを悩んでいたなんて。
その時に気が付くことができなかったのもショックだったし、オレだけには話していてくれたってよかったのに、なんて拗ねてもみたし、他のメンバーみたいに素直に『辞めないでいてくれてよかった』なんて言えない自分がもどかしかったし、とにかく一度に色んな感情が竜巻のように胸の奥から押し寄せてきて、涙が零れないように我慢するのが精一杯だった。

そのことに気付いたメンバーもいたけど、オレはそれには気付かないフリをしていた。

ねえ。
寂しいよ。

さっきまで一緒だったけど、早く会いたいよ。

会って、抱きしめて、アナタの体温をこの身体で受け止めて、アナタが確かにここにいるって感じたいよ。

世の中から天邪鬼だとか素直じゃないとかひねくれているとか言われてるの、オレは平気なの。
だってそれは、オレがそうして見せているから。

100パーセントの人に受け入れてもらえる物って世の中にはないとオレは思っていて、例えば99パーセントの人が、オレたちのこと、つまり、嵐を好きだって言ってくれれば残りの1パーセントは嵐は嫌いだってことになる。
じゃあ、その1パーセントの100パーセントをオレが引き受けたら、「嵐は好き」な人は100パーセントになるでしょ。

これは数字の上でのことであって実際にはそうはならないのは分かっているけど、でもオレがそうすることでオレのことはともかく、「嵐は好き」って言ってくれる人が100パーセントに近い数字になっていけばいいと思ってる。

だからこそ、オレには彼が必要なんだよ。
だって、この世界に入った時から、オレの素直な気持ち、一番多く見せてきたのは彼だけだから。

初めて出会った時オレはあの人のこと、自分と同じくらいに入所した人だと思い込んでたからみんなの憧れの先輩だなんて知らなくて、不用意に声を掛けてしまった。
でもそのことを後で知って、実際にあの人の歌やダンスの凄さを目の当たりにして憧れの気持ちを抱いても、その頃にはもうオレは、彼に憧れるみんなの中の一人になんてなりたくなかった。
どうにかして仲良くなって、たくさんいる後輩の中の一人じゃなくて、オレをオレとして認識して必要としてもらいたかった。

だって、誰にも言ってないけど本当は、あの人と一緒にデビューしたかったから。
同じグループでずっと、一緒にいたかったから。



嫌われることには慣れてるけど、嫌われるのが好きな訳じゃない。

だから、リーダー。
早く帰って来て。


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2015.02.03 Tue l 大宮 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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