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こんばんは、いらっしゃいませ(*´∇`)ノ
本日も当サイトへお越しいただき、ありがとうございます(つ∀`).+°o*。.'

本作も、今日でラストとなります。
1か月半の長きに渡ってお付き合い頂きましたことに厚く御礼申し上げますm(__)m

STに関しましては、実はまだ書きたいことがあるので
((ノェ`*)っ))タシタシ
またお目にかかる日がくるかと思いますが、その時にはまた
お付き合いいただけましたらありがたく思います。

ではでは、ST腐向け百合赤半ナマです。
18禁ではないですが、ご存じでない方や半ナマが苦手な方には
お勧めいたしません。
ご理解いただける方のみお進み下さいますよう
お願い申し上げますm(__)m
第一話はこちら→「それぞれの。-White-」


◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆


Peach&Blue





桃子さんと二人で武道場の奥へ向かうと、間もなく控室の入り口らしき廊下との仕切りが見えてきた。
と同時に、赤城さんの膝から下の足が見えた。
壁に寄せられたカーテンの端からこちらにはみ出して、座っているのだろうか、地面から垂直に生えているみたいに見える。

「赤城さ・・・」
声を掛けようと思って口から出した言葉が宙に浮く。

近づくにつれ、その向こうに見慣れたスーツの脚がもう一組見えたから。
紺色のスラックスに赤い靴下。キャップだ。
彼はこちらを向いてゆるく膝を折り曲げ横たわっているようだ。

「何アレ?」
「・・・さあ。」
思わず立ち止まり、桃子さんと顔を見合わせてしまった。何か嫌な予感がするような、面白いものが見られるような、ドキドキとワクワクが混在した気持ちになる。

ゆっくりと二人、恐る恐る歩を進める。控室の靴脱ぎの手前まで来ると全貌が見えた。見えてしまった。

「・・・あーらら。」

赤城さんは、膝から下だけ三和土のこちら側に出して立て、上半身は仰向けになって顔だけキャップの方に向けて眠っていた。
両腕は、軽く握った拳をそれぞれ右と左に顔の横に置いて肘を曲げた『バンザイ』みたいな形になっている。

普段は何もしなくてもきりっと吊り上がっている眉も目も、今は柔らかく閉じられていて緩やかな下降曲線を描いている。
固く閉ざされていたり噛みしめられていたり、批判的な意見を聞こうものなら機関銃のように相手を罵る言葉が飛び出す口はうっすらとあどけなく開いて、規則的な寝息が聞こえるだけ。

キャップは身体ごと赤城さんの方を向いて右腕を折り曲げ枕にして、横になって眠っている。その、かぎ型になった腕の付け根のところに赤城さんの頭がある形だ。
そして左手は前方に無造作に投げ出されている。

・・・その手の下には、赤城さんのお腹がある。

「何なのコレ。お昼寝中の親子?」
桃子さんがボクの肩越しに彼らを覗き込んで端的にその様子を表現した。

そう。赤城さんはまるで母親の傍らでお昼寝をする幼い子供みたいだし、キャップはまるで、それを寝かしつけているうちに自分も寝てしまった母親のようだ。

「こんな赤城さんの顔、初めて見たわね。」
「・・・」
桃子さんの言葉に、ボクはただ頷くことしかできなかった。

ボクは、科捜研で赤城さんに出会ってからこれまで、彼の寝顔を見たことがない。
赤城さんが、こんなにも安らかな表情で無防備に眠ったりするなんて、想像してみたこともなかった。

でもきっと、それは赤城さんがキャップと一緒にいるからなんだ。

キャップに出会うまでは、ボクが赤城さんの一番の理解者だと思っていた。誰よりも赤城さんを尊敬しているし、プロファイリングした犯人像が赤城さんのそれとぶつかっても、最終的には赤城さんの方が正しいし、だからいつも納得できて従ってきた。

でもボクは、赤城さんをあの部屋から出してあげることはできなかった。
誰にも心に抱える闇の一つや二つあるよ。しょうがないよ。それはボクが一番よく分かってる。
だからってそれをどうにかしようなんてボクは思ったこともないし、どうにかしたいと思ってもどうにもならないことなんて世の中には腐るほど転がってる。
でも他の誰も赤城さんを理解できなくても、ボクは赤城さんを理解してる。

そう思っていた。

キャップだって、本人はあまり自覚してないみたいだったけど、その心に抱える闇はボクたちと同じくらい深く暗いものだった。
完璧主義者だけど理想とは程遠い自分にいつも自信がなくて、自信がないが故にそれが「異常なほどになんでもメモを取る」という行動に現れていて。
自信がないから他人とコミュニケーションを取ることも苦手。キャップがSTに異動してきたばかりの頃、ボクが現場の捜査員の皆さんを怒らせてしまって上手くやれなかったときに思わず泣いてしまっても、ボクを慰めるその場しのぎの言葉の一つも思い浮かべられなかった。

でもだからこそ、そんなキャップが放つ言葉は、重みがある。
嘘のつけないキャップの言葉はただ真実なだけじゃなくて彼の信念と心がこもっていて、何年も閉じこもりっきりだった赤城さんの、固く閉ざされた心に届き、その扉をも開いてしまった。

ああ・・・そうか。だから赤城さんはこんなにもキャップのことを信じているんだ。
だってキャップは、赤城さんの頑なだった心を温めて解きほぐしてくれた人。
狭くて暗い檻の中から連れ出して、明るく輝く太陽を見せてくれた人。

・・・敵わないや。
ボクはキャップには敵わない。

「ほっといてあげよ。ぜーんぜん会ってないらしいよ、この二人。」
「え、でも青山さんだって百合根くんには・・・」
「いーのいーの。ボクは赤城さんが話してくれるから毎日会ってるみたいなもんだし。」
「それってつまり・・・」

そう。赤城さんの惚気なら毎日聞いてるよ。
でも、それを聞いてあげられるのは、この世界広しといえどもボクだけ、でしょ?

「桃子さんごめんねー、貴重な時間を無駄にさせちゃって。早く事件解決して、おいしいご飯食べに行こうよ。」
束の間の休息を共有する二人を起こさないように、一応ボクなりに気を遣いながらカーテンを閉め、ボクらはそっとその場を後にした。





END


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2014.12.13 Sat l ST l コメント (0) トラックバック (0) l top

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