上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
いらっしゃいませこんばんはm(__)m
本日も当サイトへお越しいただき、誠にありがとうございます(つ∀`).+°o*。.'

この小説も残すところ、今日を含めまして残り2話となりました。
早く終わらないかな~と思っている方がいらっしゃったら
ごめんなさい(。-人-。)

そんなワケで、ST腐向け百合赤半ナマです。
18禁ではないですが、意味の分からない方や半ナマが苦手な方には
お勧めいたしません。

ご理解いただける方のみお進みいただきますよう
お願い申し上げますm(__)m
第一話はこちら→「それぞれの。-White-」


◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆


Red&White 2





「お前らは相変わらずその頭の中に脳みそではなくおが屑でも詰め込んでいるようだな。馬鹿は自分が馬鹿だと気付くこともできないということがよく分かった。だから馬鹿には馬鹿というだけ時間の無駄だ、さっき俺が挙げた物を一つ以上探して来いこの馬鹿どもが。5分以内だ分かったら散れ、探せ、走れ!」

今回の、一都二県をまたにかけた連続殺人事件も謎解きはいよいよ大詰めだ。
物証さえ見つかれば、アリバイが崩れる。検挙は近い。

まぁ、5分じゃ見つからないだろうし今日ここから出てくるかも謎だがな。それでも足がかりになる物くらいは見つかってもいいはずだった。俺の分析で導き出した答えを、青山のプロファイリングも裏付けている。

「赤城さん!これですかね!!」

俺が悪態を吐いた時には親の仇でも見るような目で睨んでいた捜査員が、息を弾ませながら探し出して来たものを差し出した。

「・・・そうだよくやった。これは鑑識に回してくれ。被疑者いずれかの指紋が出れば、地取り捜査の裏付けとなる。」
「足取りも絞れますね!」
「・・・そうだな。」

それから一時間くらい付近を捜索したものの、やはりここからは先ほどの証拠以上のものは出てこなかった。
それは最初から想定の範囲内だし今日はもう目ぼしい収穫もないだろう。

「今日はこのくらいにしていったん本部に戻りましょうか。先ほどの物証の鑑識結果如何で今後どうするか、方針も決めんとならんですし。」
ベンチに座ってイライラと貧乏ゆすりをしていた俺の周りを、捜査員たちが取り囲んでそう提案してきた。
ふと空を見上げると、夕闇がその濃さを増してきているように感じた。

『焦っていいことなど一つもない。』
とは、よく俺が百合根キャップに言っていた言葉だ。

「そうだな。そうしよう。」
俺としたことが、あともう少しで犯人の後ろ姿が見えそうな局面を迎えて、気持ちが逸っていたようだ。
車の助手席に身体を鎮めて一つ溜息を吐くと、運転席に乗り込みながら割と年かさの捜査員が俺に缶コーヒーを差し出した。

「あ、ああ、すまない。」
「いやなに、噂に名高い赤城左門の悪口雑言を聞かしてもらったお礼ですよ。」
彼はバンとドアを閉めると本部に向かって車を走らせた。
「・・・なに?」

思わず運転席の捜査員の横顔を見つめた。
俺の悪口雑言が噂に名高い?名高いってなんだ。というか悪口雑言てなんだ。

「私、先月付でここの所轄署に異動になったばかりなんで、STさんのことは話でしか聞いてなかったんですが、いや聞いてて気持ちいいくらいの悪態だったもんで。あれが出たら赤城左門がノってる証拠だってね。」
「・・・バカにしてるのか?」
「とんでもない!私だって使えない部下には、あそこまで酷くはないけど頭ごなしに怒鳴るくらいのことはしてきましたから。むしろ犯人検挙に掛ける情熱は、あの場にいた誰よりも高い人だなぁって思いましたよ。」

・・・またやってしまったのか。
謎解きをしている間はそのことだけに頭の中を支配されてしまって、他のことがどうでもよくなる。
自分のことすらどうでもよくなるんだ。他人に気を使うなど元々苦手だったことを、こうなってしまえば最早できるわけがない。
自分自身の脳が考え出すことに集中しないと、追いつかなくなるからだ。
意識しなくても勝手に湧き上がる分析に、言葉で説明することが追いつかない。だから俺が端的に表わした言葉に現場の捜査員たちがきょとんとしてしまうことに腹が立つ。
こんなことくらいいちいち説明しなくても分かれよ、と思うと余計イライラして、で、とんでもない悪態が口をついて出てくる。
そう言おうと思って言っているのではない証拠に、現場の捜査員から池田キャップにクレームが入って後からお小言をくらって気が付くという始末。
百合根キャップはその場で指摘してきたし、そうなる前に俺と捜査員との間に入ってとりなしてくれたから、あいつと組んでた時はそういう自分に気が付いていなかった。

感情を殺し、捜査陣の道具に徹していた期間が長すぎたためか。捜査員も人であることを忘れ、道具扱いしてしまうのは俺の悪い癖だ。

「・・・すまなかった。」
「ああ、いえ、これで犯人検挙にぐっと近づいたんですから。」
「ああ。」

間もなく車は捜査本部に到着した。身体が泥のように重い。
何日もろくに食べていない。眠っていない。頭だけが妙に冴えて、事件のことしか考えられない。

『自分のことも大事にして下さい。あなたは僕の大事な人なんですから。』
照れもせず臆面もなく、真面目な顔して俺に言ったキャップの声が脳裏に再生された。
そんな恥ずかしいことを面と向かって言われた時には俺の方がただただ照れてしまって、何を馬鹿なことを、と言い返しただけだったが、俺が自分を粗末にしてやつが哀しむなら、自分を苛めるのはやめてやらないと、と思う。

こういう疲れた時にはシャワーじゃなくて湯船に浸かりたくなるな・・・などと思えば今度は、一緒に風呂に入った時にあいつを背もたれにして湯船の中で赤ん坊のように眠ってしまったことを思い出した。

・・・いかんいかん。疲労がピークに達しているようだ。癪だがあいつに言われた通り、ひとまず休息を取ろう。

別にあいつのことが恋しくてこんなことばかり思い出すわけじゃない。この事件が片付けば共に暮らすあの家に帰れるのだから、俺がそんなに、女々しいはずがない。
だけど少しだけ、心身を休めて見る夢の中にもしもあいつが出てきたとしても、それはそれで別に構わない。

こんな言い訳、俺は一体誰にしてるんだ。と思いながら俺の部屋だと案内された控室のカーテンを開けた。

その瞬間。俺は我が目を疑った。
部屋の入り口の、靴を脱ぐ段差になっているところのすぐ向こうに、百合根キャップの姿があった。
こちら側を向いた横向きで肘を枕にして、口をだらしなく開けて眠っている。
ちょうど西側の窓から間もなく山間に沈む夕陽が差し込んで来ていて、キャップの姿を縁取って長い睫毛の端と頬の産毛をキラキラと輝かせている。

何だこれは。
夢か?幻か?よくできたホログラムか?

本物かどうか確かめるために恐る恐る近づいて、そっと手を伸ばす。
あとわずかで頬に触れそう、というところでキャップが何か呟いた。

「あかぎさー・・・もう食べられませんよぉ・・・」

一体何の夢を見ているんだこいつは。と思ったら、吹き出しそうになってしまった。
「・・・本物だ。」

『人間笑えれば大丈夫ですよ。』
また、いつかこいつが俺に言った言葉を思い出した。

そうだな。俺はまだ笑える。
お前がそばにいれば、俺はいつだって笑える。

「俺より先に俺の部屋で安らぐなんて、生意気な奴だ。」
そう口から出た言葉とは裏腹に、すっかり気分が軽くなって俺は、靴も脱がずにキャップの隣に寝転んだ。


――――――――――――――――――――――――――――――

  


ogp.jpgとは・・・?
↑↑↑押して頂きますと説明ページに飛びます♪


そういえば今更ですけど、この話はパラレルワールドになってまして。
映画には続かなかった結末の続き、て感じになってます。
だから赤城さんは逮捕されなかったし、キャップも普通に異動しちゃってます。


よかったらこちらも覗いてみて下さい

素敵なサイト様がたくさん お気に入りの小説が見つかるかも


↓↓↓お気に召しましたらポチッと押して頂きますと、大変嬉しいです♪
関連記事
スポンサーサイト

2014.12.06 Sat l ST l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://futariainovels.blog5.fc2.com/tb.php/308-508eba86
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。