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いらっしゃいませこんばんはm(__)m
本日もお越しいただきまして、誠にありがとうございます♪⌒ヽ(*゚ω゚)ノ

11月も間もなく終わりですね。
お風邪など引いていないですか?

さて、本日も「ST」腐向けの百合赤半ナマでお送りいたします。
18禁ではないですが、意味の分からない方、半ナマが苦手な方には
お勧めいたしません。

大丈夫な方のみお進みくださいませm(__)m
第一話はこちら→「それぞれの。-White-」


◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆


Red&White 1





僕と赤城さんが初めて出会ってから、一体何年経ったのかな。
なんて、埼玉に向かう車の中、何の脈絡もなく思い出した。

一匹狼だ、なんて本人はうそぶいているけれど、僕からしてみたら赤城さんは、出会った時から傷ついて警戒して、身体中の針を逆立てながら研いだ爪を隠し牙をむくハリネズミだった。
誰にも馴染もうとしない。同じチームの仲間にも心を許そうとしない。
傷つきたくないからその心にまとった頑なな鎧は幾重にも重ねられ頑丈で。
なおかつ重厚な扉に幾つもの鍵を掛けて閉じこもっていた赤城さんが、赤の他人である僕に一緒に暮らそうと言ってくれるまで何年掛かったのかなって。

別に、そこまでの道のりが大変だったって言っているわけじゃない。
だって赤城さんが引きこもりを脱却できたのは、決して周りが言うように僕のおかげってわけじゃない。
彼自身が頑張ったからだ。今の自分を変えたいから、努力したからだ。
僕はそれを、ほんの少し後押ししただけ。

赤城さん。
警察庁にいても、STの噂は聞こえて来ていますよ。
変わり者の集まりだけど、あいつらの能力の高さはその性格の難を補って余りあるって。

近年のコンピュータの進化に伴い、DNAその他の鑑定技術も年々その精度を上げている。
合わせてSTメンバーの優れた分析能力や特殊能力があれば、迷宮入りした数々の未解決事件を紐解くことができるかも知れないって声が、主にSTがこれまで事件の際に関わった県警本部などから上がっていて、このまま行けばもしかして早ければ来春にはSTの規模を拡大することになるかも知れないって話もちらっと小耳に挟んだ。

そういうSTの高評価を耳にするにつけ、僕は声を大にして彼らの能力がいかに優れているか、これまでにどんな難事件をどのように解決してきたか、誰彼構わず語りだしたくなってしまう。

そんなことをしたら、赤城さんは「やめろ馬鹿、気持ち悪い。」って言うのかな。

また、僕がSTのキャップだった頃みたいに一緒に事件を解決したいな。
二人で聞き込みに行って、捜査をして、朝までラボで資料とにらめっこをして、新しい情報を見つけた時には一緒に喜んで、取り調べをして、そうして無事解決した時にだけ聞くことができる、事件の謎が解けてしまった時の赤城さんの悔しそうな唸り声を、一番近くで聞きたい。

だけど、そう願うことは欲張りなことだって、ちゃんと解ってるんです。
だって僕は、それと引き換えに、赤城さんの帰る場所になることを選んだんですから。

赤城さんがSTで対人恐怖症と戦って現場の捜査員と戦って事件と戦って、身も心もくたびれ果てて帰って来た時に、『ただいま』って言える場所、ホッとできる場所になりたいって思えるようになったのは、赤城さん、あなたのおかげなんですよ。

一緒にいた時は、一緒にいないと不安で心配で仕方がなかった。
何かがきっかけでまた引きこもってしまうんじゃないかとか、失礼なことばっかり言って現場の皆さんを怒らせるんじゃないかとか。

・・・僕以外の人に、心惹かれることがあるんじゃないかとか。

そんなことを考えてしまうと、いつも心の奥の方がさざ波立って落ち着いていられなかった。
だから僕がそばにいていつも見守っていてあげなくちゃ、って、そう思っていた。

だけど赤城さんが、モモタロウ事件の後に言ってくれたから。
「もう二度と、キャップを失うかも知れないなんて思いたくないんだ。」って、言ってくれたから。

だから僕は、僕の方こそ赤城さんには二度とそんな顔をしてほしくないから、『また明日会いましょう』じゃなくて、『おかえりなさい』って言ってあげられるようになろうって思えたんです。
今みたいに捜査で会えない日が続けば確かに寂しいけど・・・別々に暮らしてた時とは違って、部屋の中に赤城さんはいなくても確かな存在が感じられるから、不安は徐々になくなってきています。



思いがけず久しぶりに、一人きりの時間を過ごした。
何しろ『特殊犯罪対策室』は新設部署だから、始動から数か月経った今でも何かとごたごたしているし、僕の周りには常に誰かがいて落ち着かない状態だから、ちょっとした息抜きになったな。

埼玉の捜査本部に到着する頃には、僕はなんだかさっぱりしたような気持ちになっていた。
本部になっている武道場の大引き戸を開けると、残っていた捜査員の皆さんが一斉に僕を振り返る。

「百合根室長!」
一番奥の席に坐していた管理官が目ざとく僕を見つけて、立ち上がって敬礼をした。
それを見て、僕のことを知らない所轄の捜査員の方々も管理官に倣う。

「お疲れ様です!」
「ご苦労様です。」
「STの件でしょうか。」
「あ、まぁ。赤城さんに頼まれたものを持ってきただけですけど。」
「赤城さんなら現場へ行かれました。奥の控室をご用意してますので、そちらでお待ちいただけますか?」

そう言って案内された控室は、畳敷きの小上がり座敷だった。隅の方に、赤城さんのボストンバッグと持ち歩き用のノートパソコンが置いてある。
部屋の真ん中には木の座卓があって、お茶の用意が一揃い置いてあった。トイレも浴室もあるし、何だか旅館の一室みたい。入口はドアじゃなくてカーテンだけど。
そういえば、赤城さんと旅行とかしたことないな。この事件が落ち着いて休みが取れたら、二人でゆっくり温泉旅行してみたいな。

そんなことを考えながら、赤城さんが戻ってくるまで待つつもりで座敷に上がってスマホを取り出した。
捜査本部に到着しました。戻るまで待ってます・・・ってメッセージを送ろうと思って、やめた。
赤城さんが戻って来た時に僕がここにいたら、びっくりするかな?なんていたずら心が働いたから。

間もなく戻ってくるだろうと思っていたのに、なかなか赤城さんは帰ってこない。僕は久々に車を長時間運転したので疲れてしまって、ほんの少しだけのつもりで畳の上に横になる。
実家を思い出して、なんだかホッとした。こういう感覚、赤城さんにもあるのかな?
山吹さんのお寺に行くといつも本堂の畳の上でゴロゴロしているのは、そのせいかな。それなら、部屋に畳スペースを設けようかな・・・
それにしても、この畳の匂いってやけに落ち着くなぁ・・・―――――


――――――――――――――――――――――――――――――

  


ogp.jpgとは・・・?
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そういえば今更ですけど、この話はパラレルワールドになってまして。
映画には続かなかった結末の続き、て感じになってます。
だから赤城さんは逮捕されなかったし、キャップも普通に異動しちゃってます。


よかったらこちらも覗いてみて下さい

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2014.11.29 Sat l ST l コメント (0) トラックバック (0) l top

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